マイケルくんは、この大学の学生で、今、日本語を習っています。かれは、休日にいなかの小さなまちへりょこうに出かけました。その日は、ちょうどけっこんしきの日でした。わかいおとこがきれいな女の人と並んで歩いて行きました。マイケルくんは、ちかくのおじいさんに聞きました。
「あのしあわせな人はだれですか」
「おらしんねえだよ」
「あ、そうですか」
次の日、かれはまた、まちの中を歩いていました。こんどは、たくさんの人があるいえの門のまえに集まっていました。皆黒いふくを身につけていました。そうしきでした。
「あのかわいそうな人は、だれですか」
マイケルくんは、そばの中年のおばさんに聞きました。おばさんは、こう言いました。
「おらしんねえだよ」
「えっ!おらしんねえさん? きのうけっこんして、今日もうそうしきですか。かわいそうに」